一眼レフでもっと綺麗な写真が撮りたい!
カメラの設定ってどうすればいいの?
そんな方に向けて書いています。
せっかくカメラを持っているからには、綺麗な写真を撮りたいですよね!
でも、いざ写真を撮ってみると「何か違う」そんな経験あると思います。
そんな方はまず「カメラの設定」と「構図」を意識するようにしましょう。
本記事では、初心者の人が最短で綺麗な写真が撮れる方法を紹介しています。
今回は、カメラの設定や、おすすめの3つの構図、撮影時のポイントを画像とともに紹介していきます。
最後まで読んで、一緒にレベルアップしていきましょう。
こんにちは。
このブログを運営しているDaisukeです。
風景写真を撮り始めて9年目の週末フォトグラファーです。
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それでは早速みていきましょう。
上手に撮るにはカメラの設定と構図が重要!

写真を上手に綺麗に撮る方法ですが、
結論から言いますと、写真の大部分はカメラの設定と構図によって決まります。
このような経験がありませんか?
一眼レフを使って撮っているのに、スマホの方が綺麗に撮れる
写真が全体的に立体感がなくてのっぺりしてる
一眼レフで撮ったら、写真が明るすぎる(暗すぎる)
「カメラの設定」と「構図」をマスターすることで、このような悩みを解決することができます。
カメラの設定と構図の2つの要素は、撮影している時でしか変更することができません。※
まずは「カメラの設定と構図」の2つに集中しましょう。
※色味などに関しては、撮影が終わった後に編集(レタッチ)により好みに調節できます。
「なぜ、その写真を撮ったか?」などの背景やストーリーも重要です。
しかし、シーンに応じた適切なカメラの設定とシーンにマッチした構図があってこそ写真の表現力が出るわけです。
カメラの設定と構図が重要なのは分かったけど、具体的にどうすればいいの?
カメラの設定3要素と汎用性の高い構図を3つ紹介します。
今回紹介するものを覚えれば、最短で写真が上手くなるでしょう。
カメラの設定で重要な3つの要素

カメラの設定には3つの大切な要素があります。
- 絞り値 F値 →レンズの絞り(穴)の開き具合 ボケの量が変化する
- シャッタースピード(SS)→シャッターが開いている時間 被写体のブレが変化する
- iso感度 → 光に対する感度が変化する
関係が理解できると、写真が上手くなるだけでなく、写真がより一層楽しくなります。
この3つは写真の明るさを調節する要素なのですが、値を上げ過ぎたりすると弊害が出たりします。
そのため、3つの要素それぞれの特徴を覚えることが重要になってきます。
1つずつ値の変化によって何が変わるか紹介していきます。
絞り値 F値

この絞り値は、みんな大好きボケの量をコントロールすることができます。
最新スマホではボケを容易にコントロールできるようになりました。
レンズによってボケの特徴が違い、ボケの柔らかさを変化させることもできます。
レンズを変えたときの楽しみが増えますよね。
絞りを開放(F1.7)で撮影したものと、絞った(F16)ものでの比較です。
絞った(F16)で撮ったものについては背景まで写っているのがわかると思います。
ボケを活かした写真が撮れるようになると、表現の幅も広がり撮影バリエーションも増えるでしょう。
ここで注意が必要なのが、必要以上に絞りすぎることです。
回折現象というものが発生します。
絞りすぎると逆にピントが甘くなる(回折現象)
絞りすぎると逆にピンボケする現象(回折現象)が発生します。
レンズの種類、センサーサイズ、カメラの画素数によって回折現象が発生するF値は異なります。
一般的に回折現象が見られるF値の値をまとめたので、下記の表にて確認してみてください。
| センサーサイズ | 回折現象が発生する目安となるF値 |
|---|---|
| フルサイズ(35mm判) | F13〜F16あたり |
| APSーCサイズ | F11〜F13あたり |
| マイクロフォーサーズ | F8〜F11あたり |
| コンパクトデジタルカメラ(コンデジ) | F5.6〜F8あたり |
回折現象は物理的なものなので、少なからず発生してしまいます。
必要以上に絞らないようにしましょう。
シャッタースピード(SS)

シャッタースピード(SSとも言います)とは、シャッターが開いている時間のことです。
SSを変化させることで、被写体をブラさずに撮ったり、水などを流して撮影することも可能です。

シャッタースピードを調節することで、水の流れを軌跡として撮影することもできます。
シャッタースピードを変化させることで、表現方法を無限に広げられます。
明るい場所でSSを長くしたい場合
NDフィルターを使いましょう。
NDフィルターはカメラレンズ用のサングラスです。
装着することで、日中にも雲を流して撮影したり、川や滝を流して撮影することができます。
おすすめのNDフィルターと使い方については、こちらの記事をチェックしてみてください。
iso感度

iso感度はカメラの撮影素子が光にどれだけ敏感かを示す数値です。
順番的には絞り値、シャッタースピード(SS)を決め、最後にiso感度を調節します。
ISO感度は最後に写真が暗いか、明るいかで値を決める感じで大丈夫です。
ここで注意なのが、明るさが足りないからisoを必要以上に上げることです。
ISO感度を上げすぎると、高感度ノイズというものが発生します。
スマホで暗いところを撮影すると、ザワザワなっているのを見たことはありませんか?
あれです。

暗い部分のザワザワが目立ちます。
これはが高感度ノイズです。この写真は、iso25000で撮影したものです。
iso感度を上げすぎない方が、写真はノイズなく綺麗に撮影できます。
しかし、これ以上明るくできない時は迷わずiso感度を上げましょう。
高感度ノイズに関しては、編集(レタッチ)で除去が可能です。
写真全体が暗い場合は編集では限界があり、復帰させることができないこともあります。
暗い状況下で撮影の時は、ノイズを気にせずiso感度を上げよう
設定を決める時どのように考えるか?

カメラ設定の理屈はわかったけど、実際にどうやって設定を決めればいいの?
私が実際に撮影するときのフローを紹介します。
iso感度は補助的な役割として使用します。
iso感度が低ければノイズも少なく済むので、低いに越したことはありません。
設定を素早く決めることができれば、撮影時間が増え上達にもつながります。
最初はゆっくりと時間をかけて徐々に慣れていきましょう。
写真が明るくなりすぎる・暗くなりすぎる

カメラの設定を使い始めると最初にあたる壁だと思います。
写真を撮ったはいいものの、撮れた写真が明るくなりすぎる(暗くなりすぎる)
そんな方には、カメラに内蔵されている露出計を目安に撮影してみましょう。
ミラーレス一眼だけでなく、一眼レフにも内蔵されている機能です。

https://canon.jp/ より引用
ファインダーを覗くと、下の方にバーが見えると思います。
画像で言うと、(42)です。
撮影していると、その値が変動するので、だいたい0〜+1くらいを目安に設定して撮影しましょう。
このくらいの明るさで撮影できていれば、暗すぎたり明るすぎることなく撮ることができます。
明暗差が激しい場合は、白飛びと黒潰れしない中間の明るさを狙っていきましょう。
暗い場所で撮影する場合は、ヒストグラムを目安に撮影することをおすすめします。
カメラの液晶画面が明るいため、暗い場所では明るさを判断できないためです。
ヒストグラムについて気になる方は、こちらの記事を読んでみてください。
カメラの設定方法がわかったところで、続いて3つの有名構図をマスターしましょう。
代表的な構図を画像を交えて紹介

この3つをまず覚えましょう。
それぞれ画像を用いて紹介します。
この3つは奥行きを出しやすい構図で写真全体に立体感が出ます。
3分割構図

3分割構図は汎用性が高く、ほとんどのシーンで使用することができます。
構図に迷った人は、まず3点分割構図を使っても良いかもしれません。
またストーリー性を強調したい時にも効果的です。
3点分割構図は、線を縦に2本、横に2本引き写真を9つに分けて考えます。
グリット線が交わる点にオブジェクト(木など)を配置することで、写真全体がまとまりやすくなります。

今回紹介の写真では、上下を影で挟み込むことで3分割しています。
グリッド線が交わるところ(赤丸)に、木を配置することで写真全体にまとまりが出ています。

少しずれていますが、交わる点に小屋を配置しています。
3分割により下から雲海の層、小屋の層、木の層に分けることで奥行きを出しています。
ほとんどのシーンにおいて、3分割構図はマッチして撮影することができます。
私は、今でもこの構図を多用しています。
放射線構図

画面上の特定の1点から複数の線が放射状に広がる1点に向かって収束するように配置された構図です。

この構図は、奥行き感が出るだけでなく、ダイナミックな動きを表現するときに有効的です。
慣れれば簡単に使うことができるので、最近カメラを始めた人にもおすすめの構図になっています。
S字構図

手前から視線を自然い誘導することができるため、奥行き感が出て使いやすい構図の1つです。
見せたい主題もはっきりするので印象的な写真にすることができます。
さらに上手くなるための2つのポイント

ここまで、「カメラの設定」と「構図」について解説してきました。
さらに写真が上手くなるためのポイントを2つ紹介します。
この2つのポイントを意識して撮影していると、将来的に上手さが変わってくるのでおすすめです。
とにかく撮ってカメラの設定に慣れよう

カメラの設定が上手くなることが、写真が上手くなるコツであると話してきました。
近道はなく撮り続けて慣れるしかありません。
カメラの設定に慣れると、被写体を見ただけで設定を推測ができるようになります。
とにかく撮り続けてみてください。
写真を見返したときになぜその設定で撮影したのか説明できるようになれれば、上級者の仲間入りです。
最初はそこまでは必要ありません。
写真が上手い人は、カメラの設定をシーンに合わせて変更しています。
この意識を持って撮影に臨めるかどうかで、今後の撮影スキルの伸び方が変わってきます。
撮影に余裕が出てきたら、ぜひ実践してみてください。
撮影する前に完成図をイメージしよう

カメラと構図に慣れてきたら、写真の完成図を意識しながら撮影することで、撮影技術を格段に上げることができます。
写真が上手な人は、写真の完成図がイメージ撮影前にすでにできています。
そのイメージに近づけるためにカメラの設定を変えたり、構図を考えたり撮影現場で工夫しています。
「カメラの設定」と「構図」は撮影現場でしか変更できません、
上達の方法はとにかく撮影に慣れることしかないです。
完成図をイメージできるようになるまで、とにかく撮って慣れましょう
最初は、SNSなどを参考に構図や設定を真似してみましょう。
この方法を続けることで、徐々に自分の中でイメージができるようになってきます。
続けていると自分以外には撮れないオリジナル写真を撮ることができるようになります。
最初は難しいと思いますが、ぜひ試してみてください。
まとめ
最初は誰でも苦戦した壁だと思います。
ですが、撮影しているうちに絶対に上手くなります。
諦めずにとにかく撮り続けてみましょう。


